技術部ネタになるかどうか微妙なのですが、VOCALOID 3 の Job プラグイン用開発言語の「Lua」を含むセミナーを開催するので、ご案内します。

■-----------------------------------------------------------------■

          第15回 CEST 技術セミナーのご案内・参加者募集

 「組込みシステム開発の効率化に向けて
                           ~ 組込み向けスクリプト言語への流れ ~」 

                  2011/12/13(火) 13:00 -- 16:45
               愛知県産業労働センター(名古屋駅前)

■-----------------------------------------------------------------■
近年の目覚しいハードウェア能力の向上と、軽量化された組込み向きのスク
リプト言語の開発によって、制御系の組込みシステムにおいても、近い将来
スクリプト言語を用いた組込みシステム開発が行われる可能性が出てきま
した。
Lua と Ruby に絞って、組込み向きのスクリプト言語がどのようなもので
あるのか、組込みステムへの適用するにあたっての注意点などを学べるよう、
本セミナーを企画いたしました。ご参加をご検討いただけると幸いです。

◆日 時:2011年12月13日(火)13:00 -- 16:45

◆場 所:愛知県産業労働センター(名古屋駅前)小ホール2

          http://www.winc-aichi.jp/access/

◆主 催:組込みシステム開発技術研究会(CEST)

            http://www.ertl.jp/CEST

◆定 員:100名(先着順)

◆参加費(資料代を含む)

           ・CEST研究会会員           : 3,000円
           ・学生                     : 1,000円
           ・一般                     : 8,000円

◆交流会費:3,000円

           定員20名(先着順)
           セミナー修了後,講師をお招きして交流会を行います.
           情報交換の場としてご活用下さい.
           会場:樞 くるる 名駅店
            http://www.taste-net.co.jp/tenpo/kururu-mei.html

◆申込方法:セミナーおよび懇親会とも,下記のURLよりお申し込み下さい。

            http://www.ertl.jp/CEST/seminar/entry.html
           **  お申込後に,指定口座へお支払いをお願いします  **

◆支払方法:参加費および懇親会費を,指定口座へお振り込み下さい。

           〆切: 2011年12月8日
           備考:
           ・振込み手数料は,ご負担下さい
           ・請求書が必要な方は,申し込み時にWebからご申告ください
           ・領収書は,当日全員にお渡しします
           ・振込先:三菱東京UFJ銀行 本山出張所(もとやま出張所)
                   (銀行コード:0005     店番:670)
                   普通預金  No.3573564
                   組込みシステム開発技術研究会  会長  高田広章
                   クミコミシステム  タカダヒロアキ

■■■■■■■■■ プログラム ■■■■■■■■■
12:30 受付

13:00 開会 高田 広章(組込みシステム開発技術研究会 会長)

13:05 -- 14:50

 講演:組込みのための拡張スクリプト言語 Lua
 講師:上野豊氏
    (産業技術総合研究所 健康工学研究部門 主任研究員)

プログラム言語Luaは、パスカルに似た文法の手続き型言語で、オリジナルの
仮想マシンコードを用いた高速な実装がフリーソフトになっています。
JITも開発され、コンパクトなスクリプト言語として多くのiPhoneアプリで
採用されている他、ヤマハやCiscoのルータなど組込分野にも実績があります。
このセミナでは、Lua言語を利用した生物学分野のソフトウェア開発を中心に、
Luaはどのようなもので、なぜLuaを選択し、効果はどうであったかについて
紹介します。
生命情報科学やタンパク質立体構造解析では、階層的で複雑なデータを扱い
ますが、解析や数値計算の重要な部分はC言語で書いてきました。そこで、
C言語のプログラムとLua言語とリンクし、計算するためのデータを加工抽出
する部分はLua言語で管理して目的の計算をするようにしています。Luaの
データ記述機能によって、複雑なデータも見通し良く扱うことができます。
これまで技術文書の日本語訳も進めてきましたが、Luaによるソフトウェア
開発の今後の可能性について話題提供できれば幸いです。
参考 http://www.lua.jp

14:50 -- 15:00 休憩

15:00 -- 16:40

 講演:軽量Ruby ~ 組込み開発への適用
 講師:田中和明氏(九州工業大学 機械情報工学科 准教授)

Rubyは,ソフトウェアの開発効率が高いだけでなく,品質が高い点,テストの
しやすさなどの特徴を持つと言われている.しかし,Rubyは必要とする計算機
資源が他の言語に比べて大きく,また,実行速度もコンパイラ型の言語と
比べて遅い.
組込みシステムの開発では,開発期間の短縮とともに安全性も求められており,
Rubyの特徴をこの分野へ適用したいと考えている.そのための一つの方法と
して,軽量Rubyを提案し,研究開発プロジェクトを推進している(経済産業省
平成22年度 地域イノベーション創出研究開発事業).
軽量Rubyは,RubyコンパイラとRubyVMで構成されているが,コンパイル後の
バイナリであってもRubyの持つ柔軟性を活かしたプログラムが可能な言語
仕様としている.軽量Rubyの技術について解説します.

16:45 閉会

17:00 -- 19:00 交流会(申込者のみ)

         場所:樞 くるる 名駅店

■■■■■■■■■ 講師ご紹介 ■■■■■■■■■■■

---------------------------------------------------------------------
上野 豊(うえの ゆたか)
産業技術総合研究所 健康工学研究部門 主任研究員 理学博士
(兼)奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 客員教授
プロフィール:専門は生物物理と情報生命科学
昭和62年に大阪大学基礎工学部生物工学修士課程を修了し、
帝人(株)および関連会社の分子設計支援システムの開発部にて
7年間ほどUNIX系のグラフィックスソフトウェア商品開発を
行った。その後、博士課程に進学し、X線による筋肉タンパク質の
構造研究で学位を取得した。そして平成8年から電子技術総合研究所に
入所し、生命情報科学の研究を開始した。その中で、遺伝子情報を扱う
ソフトウェア開発にはlua言語が非常に有用であることを見つけた。
以来、Lua言語の技術文書の和訳などを進めてきたが、研究所では
生物の基礎研究プロジェクトでLuaでプログラムを開発
してデータ解析例を報告している。
参考 著書:「プログラム言語Lua入門」ソフトバンククリエイティブ

---------------------------------------------------------------------
田中 和明(たなか かずあき)
九州工業大学 機械情報工学科 准教授
1969年,福岡県生まれ.博士(情報工学,九州工業大学).
情報科目(プログラミング,データ構造,データベースなど),ロボット
センサに関する講義を担当している.研究として,組込みシステム,分散
データ処理に関係し,Rubyを使ったデータ処理や装置の開発のほか,
ロボットのコントロール,三次元計測などの研究を行っている.

---------------------------------------------------------------------
以上


CEST事務局 cest.secretariat_at_ertl.jp (_at_ を @ に)

 桐木道彦(きりき みちひこ),川村理香(かわむらりか)
 〒464-8601  名古屋市千種区不老町   C3-2(631)
   大学院情報科学研究科  附属組込みシステム研究センター内
    TEL: 052-789-5186   FAX:052-789-4237



          (半角数字で「さんてんいちよん」と入れて下さい⇒)

1171 visitors


Last-modified: 2011-12-02 (金) 23:21:42